Fleurirdesign(フルリールデザイン)の田中です。
ブログを書くにあたって、自己紹介すらままならないまま始めてしまいました。
なので自己紹介を含めて少し自分のことを書こうと思います。
そもそもブログを書こうと思ったのは、特にブランディングの要ともいえるロゴデザインを作成する際にはお客様の事を色々と質問するのにも関わらず、お客様が私の事を知る機会はほとんどないと思います。
特に私はフランスにいますので、日本のお客様は不安に思われる事もあると思います。
たぶん、「パリのデザイン事務所」という言葉だけで
・やたらフランスが好きなプライドだけ高い人かも・・・
・やたら高いのではないか?
・問題があってもフランスまで乗り込むにはコストが・・・
と不安が頭をよぎる方もいると思います。
顔が見えない相手を信頼して仕事をするのは、不安で当然です。
私も逆の立場なら不安です。
デザインを依頼するにあたって、どんな人が制作しているのかなど、少しでも知っていただく事でより安心して、やりとりがしやすくなるのではないかと思ったからです。
また、フランスでの生活は当然ながらすべての手続きが日本と異なりますし、役所手続きから子どもの教育やストライキまで、けっこう色んな出来事が次から次へと起こります。
まるで、ロールプレイングゲームを攻略するかのような感覚に陥ります。
そんな日々の生活の中、自分が行き当たりばったりでも人様に助けられ、今にたどり着いた経験が少しでも誰かの役に立てれば良いなとも思っています。
なので、ここでは自分のことをベースに、日々の生活についても触れていこうと思います。
自分についてー。
自己紹介をしますと、私は広島で生まれ、その後大阪でデザイン事務所に就職し、その後独立し、フランスに渡りました。
現在はフランスのパリ郊外のヴェルサイユで2人の子と暮らしています。
ヴェルサイユはパリから電車で17分くらいの場所にある、「ベルサイユのばら」でおなじみの宮殿のある街です。
今までデザインしたものは数限りなく、チラシ、名刺、パンフレット、ポスター、DM、フライヤー、ロゴ、新聞、雑誌、商品説明書、シール、パッケージ、表彰状、会社のスローガンに至るまで紙に印刷するものでは作った事がないものはないほどの貴重な経験をさせていただきました。
制作物だけではなく、デザイナーにはお客様とのコミュニケーション能力、処理能力も問われます。
作ったものに対する説明義務があるのがデザイナーなので、
自分の作成したデザイン意図をお客様に伝える。
そして、お客様の望まれるデザインを感じ取る。と言うもはや第六感のようなものすら取得する事が本当に重要になります。
大手デザイン会社なら営業がいますが、私のお世話になったデザイン事務所はすべてデザイナーがやっていたので、おかげさまで独立した時点で、プレゼンから制作までトータルで出来る事ができる能力が身についていたのはありがたい事です。
その他、紙以外のデザインにおいては、クリニックやブティック、カフェやサロンなどのブランディングからの立ち上げ、そしてそれに伴うWEBやロゴを含む広告物の作成が業務内容です。
ホームページは完成してからが勝負ー。
デザインのみが出来るデザイン会社は多いのですが、会社やブランドを立ち上げた時に、それをどのように発信していくかがとても重要で、デザインを切り口にしたSEOやSNSを使っての販売促進のコンサルタントもご要望に応じて対応できるようにしています。
ブログを始めた理由はここにもあり、お客様にSEOのアドバイスするのにあたって自分のページはおざなりでは何の説得力もありません。
うちのSEO担当に「ええからはよブログ書いてください。」と言われました。
彼は優秀でSEO対策をホームページ上で行った翌日には、「デザイン事務所 パリ」と検索をすると毎日1位から3位くらいまでには表示されるようになりました。
何も後ろ暗いSEO対策をしているわけではなく、検索を意識したホームページ構築を設定しただけなので、自分のホームページから全て設定できました。
ホームページは完成してからが勝負とは本当にその通りです。
フランスについて思うことー。
フランスに住んでいると言うと、なんとなくイメージですごいと言われる事もありますが。
何一つすごい事はありません。
あえて言うなら、この国で暮らすという事がものすごい大変なくらいです。
日本でも、「私はこの場所が好きだからここに住んでいる」!という人も中にはいると思いますが、多くの人が気がついたらなんとなくその場所に住んでいる事になっていたのではないでしょうか。
私もどちらかといえばそんな感じです。
常に思うのですが、人を感動させる仕事をするのに場所など関係ありません。
仕事はその人の持つ背景よりも、いかにその仕事に真摯に向き合っているかによって判断されるものだと思います。
私はとりわけパリやフランスが好きなわけでもなく、むしろ街よりも田舎や緑が好きで、フランスで日本に比べて素晴らしく大好きな点といえば「空が近い」ところです。
確かにパリやフランスの景色やデザインは芸術性が非常に高く刺激になり、同様にインスピレーションの素となり、
何度見ても飽きない美しい建築物や、季節や空の色によって見えかたの異なる街は常に魅了してくれます。
そして、パリが好きでたまらないというわけでもなく、10年フランスという外国に暮らし、さらに両国でのデザイナーとしての経験がある自分だからこそ、冷静に海外の人がイメージする日本、そして日本人がフランスに持つイメージを感じ取り、それをデザインする事ができるのではないかとも思っています。
このような私ですが、どうぞよろしくお願いします。