フランスのジレジョーンヌ(黄色いベスト)運動のニュースやストラスブールのテロのニュースが報道を受けて、大丈夫ですか?と連絡をいただきます。
デモとテロは全く別物なのですが、ニュースを見て「フランスは何だか物騒な国だ」と思われている人もいると思います。
私はデモには近づきませんし、出かける時もニュースを見てデモの場所を回避するために確認してから出かけるようにしています。
デモについては、子ども達が安全のために今まで着ていたジレジョーンヌを着てくれなくなった事以外は、我が家の日常は大きく変わりません。
子どもが嫌がるようになったのは小さい事ですが、ショックなことです。
私は、安全のために夜道や自転車に乗る時に当然のようにこれを着るフランスが好きでした。
自転車にヘルメットをつけて黄色いベストを着て、手信号を出しながら堂々と自転車に乗るのはいい事だなと常日頃思っており、子ども達も遠足の時にはこれを着ます。
安全の象徴のようなものだったのにと思うと、残念です。
また、日本のニュースでは、暴力行為、略奪行為などばかり取り上げられて、危険な印象ばかり先走り、なぜ、こうなっているのかの背景についてはほとんど取り上げられておらず、「パリ=デモ&テロ危険」の印象しかない人がほとんどだと日本から来た友人達が言っていました。
ほとんどの市民が賛成しているわけでもなく、基本的にデモは届出をして行うものなので、パリ中が四六時中フランス革命のようになっているわけでもありません。
ある程度、避けようと思えば、避けることができるのがデモだと思います。
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「デモ関係情報」
パリ交通公団(RATP):https://www.ratp.fr/ (英語、日本語あり)
同サイト内交通規則情報:https://www.ratp.fr/travaux-manifestations/manifestations
BFMTV:https://www.bfmtv.com/ (動画ライブあり)
また、テロのあったストラスブールは、私も何度か行った事がありますが、アルザスのマルシェドノエル(クリスマス市)は光の粉をかけたようなキラキラした美しさが街全体を覆っていて、本当にとても美しいです。
とても悲しい出来事で、ただただ犠牲者の方を思うと祈ることしかできません。
フランスはもうすぐクリスマス休暇で、家族が集まるとっておきの季節です。
夜寝る時に大切な人がそばにいて、朝起きて「おはよう」と言えることや、電話をしたら声が聞ける。こういう、当たり前の幸福は本当にもろく簡単に消えてしまうものだからこそ、かけがえのない温もりだと思います。