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パリで印刷

 

先日、日本から印刷納品をご依頼いただきました。

 

デザイン事務所なので、印刷のみを受けることはほぼないのですが、遠い日本からお声がけいただけるのはありがたい事です。

多くの印刷会社はバイク便や宅配便での納品なのですが、当社はデザイン事務所なので、デザインを見てそれにあう紙を選び、色校や印刷されたものの確認、納品まで全て自分で行います。

 

自分自身、フランスの配達事情で苦労した事や涙した事が多々あるので、時間がかかっても自分でしたほうが確実で何よりも気が楽です。

フランスの配達、ひどい時には、配達完了となっているにも関わらず、配達に行ってもいなかったり、雨の降る日に庭に投げ込まれていたり。。。

配達日時が指定してあるので、待機していたのに・・・庭で雨で濡れそぼったダンボールを発見した時の絶望感はなかなかのものでした。

もちろん、そんな事ばかりではないのですが、過去届かなかった時のフォローの対応が本当に大変で、自分で行うのが最も確実だという結論にいたりました。

 

あと、デザイン事務所に印刷をお願いするメリットは、デザインと紙の相性を判断してもらえるというところかと思います。

紙とデザインの相性はとても重要で、コートにするのかマットにするのかハーフマットがいいのか、厚み、微妙な色等、さまざまな選択があり、印刷屋さんで実際に相談し確認して決めるのが最もデザインを生かす良い方法なのですが、今回のような海外での印刷でデザイナーが自分で出来ない場合はやはりデザイン事務所にお願いするというのは確実だと思います。

 

フランスの印刷事情は、日本もそうであるように、フランスでも印刷会社は人件費削減で価格競争になっています。

なので、安いところは山ほどありますが、実際に店に行って発注できる印刷屋さんは価格以上の信頼という価値があり、そういう職人気質なところは出来上がったものも確かです。

 

今回も納期がかなりタイトで色校等の確認は厳しいだろうという判断でOKをいただいて進めていたのですが、印刷会社に行くと「明日の朝一で確認に来るなら間に合わせてみせる!」と言われ、朝霧の中確認に行きました。うん、いい仕上がり!正直、自分のデザインでなくてもここまでやってしまう自分の仕事への情熱を再確認しました。

 

たぶん、その根底にあるのが、私が日本でデザイナーをした10年間で、代理店さんや印刷会社さんと仕事をして培った、この業界の常識や、こだわり、丁寧さをずっと見てきたというのがあるんだろうなぁと思いました。

それは、フランスに何年住んでも私の大切な経験であり誇りです。

 

一つの印刷物を届ける。ただ、それだけの事であったとしても、そこに関わるプロフェッショナルがいて、個々にその務めを果たして出来ていく過程は素晴らしいもので、自分が少しでも関わるからには、やはり自分でできる最高のものを届けたいという思いがすごく強いのだと思います。

日本の仕事はやはり丁寧で確実なので、それをフランスでも同様にしたい。

だから、遠い日本のお客様にも、日本で発注するように同様に安心してご発注いただけたのなら、嬉しいですね。

 

ちなみに、日本でいう色校のようなテストプリンとはフランスでは「BAT(Bon à Tirer)」と言います。

BATについて書かれているサイトはこちら。フランス語です。

 ↓

https://www.anthedesign.fr/print-2/bat-bon-a-tirer/

 

 

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