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ブランディングに最も必要なロゴコンセプトが出来るまでのプロセス。


人の心は形がないが、それをどうやって形にするのか。


では、そもそもブランディングに必要なロゴコンセプトとはロゴにおいてどうやって出来るのでしょうか?

 

例えば、これ、当社の「フルリールデザイン」のロゴデザインですが、このロゴには私の想いが込められています。

 

まず、こちらは一般的に頭文字ロゴといわれるものですが「Fleurir Design」の頭文字の「F」をメインビジュアルに使用しており、この「F」フルリールデザインの象徴として配置しています。

 


ロゴに込めたかった私の想いとは。


その前に、このロゴデザインを説明する前に、「Fleurir Design」の名前の由来についてお話します。

 

まず、「Fleurir(フルリール)」は、フランス語で「花が咲く・花をつける・栄える・繁栄する」という意味があります。

これは、まさに私の願いであって、当社の「デザインによってお客様が花が咲き乱れるような美しい感動とともに、繁栄して欲しい」という想いを込めて名前をつけました。

 

私の娘の名前も似たニュアンスだったのと、愛犬が花ちゃんという名前だったので、それにちなんでいます。

 

ちなみに私の日本のデザイン事務所は「花デザイン事務所」という屋号でした。

 

 


愛犬花ちゃん

そもそも、私は花が好きで、インスピレーションの元でもあり、あるだけでその場を明るくする存在で、空と同じくとても好きなものの一つです。

 

自然が本当に大好きです。

 

さて、ではどうやってこの想いをデザインに込めたかというと、まず、この「F」の流れるような曲線は「風」をイメージして描いてます。

 

私のロゴは花びらが空に舞っていく様子をポイントに描いておりますので、その花が舞うために「風」をデザインに取り入れて物語性をもたせ、花びらとの関連性を作りました。

 

なので、この「F」は「F」であると同時に「風」でもあります。

そして、この「F」を作る時にこだわったのが「流れるような美しさであること」です。

 

 

 


形にするのが、デザイナーの度量でもあり経験でもあり技術。


実は、この「F」は左の1点から流れを意識してデザインしています。

 

このピンクのある丸を起点に「風」が吹いているように意識して描きました。

こうする事によって、ポイントからの右上への視線の誘導をしています。

ポイントを決める事により、散らかりそうなイメージを逆手にとって、むしろ「儚げ」になるようにまとめています。

このデザインにおいて、この中心点がない場合を想像してみてください。

はい、バラバラです。

 

 


ロゴに縁起を込める重要性。縁起の良いものに人は無意識に惹かれる。


風の動きを、なぜ、右上にこだわったかというと、人が物を捉える時の特徴として、左上から入って右に抜けていくので、その特性を利用する事により、自然な違和感ない広がりをロゴに感じさています。

 

また、日本人ですので「右上がりに成長をしていく。」という意味を込めました。

 

ちなみに、日本人のお客様のデザインをする時に、言われなくても、右上がり、末広がりを意識したデザインをする事は大切です。

 

誰も会社の顔となるロゴデザインに縁起の悪さを感じさせる要因など望みません。

縁起の良さをロゴデザインに取り入れる事は、デザイナーのお客様への愛と言っても過言ではありません。

少なくとも私は自分が関わったデザインでお客様に幸せになっていただきたいと常に思ってデザインします。

 

 


まだまだ、あります。込めた想い。


話が逸れてしまいましたが、私のロゴの説明に戻りますと、この花びらのフォルムも「ハート」を意識して花びらを描いております。

 

これは、私の仕事のモットーである

「人を感動させる事が出来る仕事をしたい」というところから、「心=ハート」にしました。

 

また、この花びらは私の作る個々のデザインの象徴として配置しております。

 

そのデザインにより、お客様の世界や輪が広がりますように。という願いがここにあります。

 

右上に小さくなっていく花びらは、「お客様の繁栄が末長く遠い世界まで届きますようにー。」という意味をもたせております。

 

 


また、私の人生のテーマは「生涯でいかに心揺さぶられるような経験をするか」であり、もし私のデザインで誰かが「感動」していただけるなら、それこそがデザイナーとして私が生涯を通じて追求するものです。

よく花は、蕾から、咲き、朽ちていく様子から人生を連想させると言われますので、そういう意味でも、花をモチーフに選びました。

 

また、活動場所がフランスなので、優美な筆記体を意識させるフォルムである事も重要なポイントです。

 

カラーについて。

あえて、ロゴに色をつけず使用したのは、白と黒のコントラストが、このデザインの曲線の美しさを生かすのに最も適していたのと、色を決めてしまう事でターゲット層が限られたイメージになってしまう可能性があるので、無彩色といわれる黒を使用する事でエレガントなデザインでも男性にも受け入れられるようにしました。

 

このように、こんなシンプルな私のロゴですら、ここまでの私の理念や目標、こわだりが込められています。

 

ロゴデザインにおいて、すべてのフォルムに意味があり、それが世界で一つだけのものである貴重さ、そして、このデザインコンセプトを考えたデザイナーだからこそ統一感のある良いデザインをご提案できるのは、このような背景があります。

 

 


感動を生むデザインがしたい。


 

そして、このようにお客様の声のすべてにまず耳を傾け、それを受け止め表現できた時に、はじめて感動が生まれるのだと思います。

 

ここが私の最も大切にしている根底となるものです。

 

今までのお客様で、初めてロゴをご提案した時に「感動して涙がでました。本当にありがとうございます。」と言われた事が何度かあります。

 

そして、そういうお言葉をいただくと、この上ない幸福な気持ちになり、こちらこそと感謝の気持ちでいっぱいになります。

なぜなら、このような仕事はお客様の素晴らしい理念やこだわりがあって私が表現できるものだからです。

 

プロならどのジャンルでもクオリティが高いものを作るのは当然。ならば、もっとその上の感動を生めるような仕事がしたいと思います。

 

想いの込め方は書きましたので、次は、その想いが形になったロゴをどう使えばブランド力がアップするのかについて書きます。


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