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【フランス生活日記】フランスで蜜蝋ラップを作る

ふと思い立って、以前から気になっていた蜜蝋ラップを作ってみました。

 

蜜蝋ラップは、ミツバチの巣から採れる「ろう」を布に染み込ませて作るラップで、蜜蝋には保湿・抗菌効果があり、食品などの鮮度を保ち、自然素材なので安心して使用でき、何度も使用できるエコなラップらしいです。

 

フランスのラップは、日本のもののように優秀ではなく、本当に使用するたびに地味にイライラします。

なので日本帰国時にはサランラップを購入していた我が家。

そんな時に、蜜蝋ラップの存在を知ってからちょっと気になっていました。

まずは「蜜蝋」をゲットしなくては。

フランス語では「Cire d'abeille」というらしいです。

近所のスーパーにはやはりなく、

こういったBio系のものは、フランスでは「naturalia」か「Biocoop」にあるだろうと行ってきました。

ちなみにamazon frでも沢山あります。

 

私が購入したのはnaturaliaで買った写真のもの。

これを使いやすそうな適当なサイズにカットした、お気に入りの布の上にパラパラとのせ、クッキングシートをさらにその上にのせてアイロンで溶かし布に染み込ませます。

蜜蝋を染み込ませたらピーン!としてこんな感じに。

めっちゃシャッキリしましたな。

それをラップのように使用します。

手であたためるとこんな感じになります。

これは中にトマトの蜂蜜レモン漬けが入っています。

こちらには、使いかけのキャベツ。

大きめの布でくるりとくるんでそのまま冷蔵庫に入れてます。

 

そもそもキャベツはかなり長持ちする野菜なので、鮮度が保たれているのかは謎ですが、

使う度に残ったものをそのまま包めるので便利でラップよりも使い心地がよいです。

 

熱では溶けるのでレンジやオーブンには使用できませんが、水で洗って何度も使えます。

 

何よりも、お気に入りの布が冷蔵庫を開ける度に目に入るのが嬉しくて、生活が少し豊かになりました。

 

物を大切にするフランス。

そこで育つ子供たちにも、物を大切に慈しむ感覚を感じてもらえたらいいなと思います。

Kiyomi TANAKA


パリを拠点に活動するクリエィティブディレクター&デザイナー。

自然が好きで、娘と息子とヴェルサイユで暮らしています。

 

日本でデザイン制作会社に勤務後、独立し日本郵政公社、帝国ホテル、JAなど大手企業や有名ホテルなどのデザインを手がける、その後、渡仏、ブランディングデザイン事務所[Fleurirdesign]設立。

ブティックやサロン、クリニックやカフェなどの立ち上げからのブランディングトータルデザインの経験も豊富です。