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荒波を乗り越えての新学期

荒波を乗り越え、今日はフランスの新学期。

娘は念願だった学校に合格できて、道中もウキウキっぷりが伝わってきました。

 

娘と一緒に中学にヴェルサイユからパリの学校に行くための電車やバスの練習を兼ねて一緒に行きました。

にもかかわらず、バスでうっかり乗り過ごしたりして、乗り過ごした場合の行き方の練習になってしまった。

「なんだったら、ママがいないほうがスムーズに行ったんじゃ・・・」と言ったら

「そんなことないよママ!」と娘。優しい。。。

  

でも、学校に行くと、娘の友達も私の友達もたくさんいて嬉しくなりました。

 

娘の通っていた日本語補習校のエベイユ学園のお友達は、みんな合格して同じクラスだったので

娘は友人と一緒で嬉しそうで、本当に良かった。

 

思えば今まで娘も息子も、フランス公立校の中でたった一人の日本人だったわけで、

その中でずいぶんたくましく生きてきた。

なので、中学という多感な時期に、日本にルーツがあったり、日本語が好きで学びたいというクラスメイトの中で

生活することがどれほど娘にとって大きいことなんだろうと改めて思いました。

 

私自身もフランスの学校でも、親同士日本語でコミュニケーションが取れるのは助かるし

ずっと仲良くしてきた友人がクラスメイトの親というのも嬉しい。

 

この日は2時間半のみだったので、娘を昼前に学校に迎えに行くと

「フランスの学校なのに日本語が話せるのが嬉しい!」と娘は帰り道に私に笑顔で言ってきました。

今まで漠然と思っていたこの大きい変化が今日は2人で実感でき、帰り道「良かったね。」と手を繋いで帰りました。

 

学校の前にいる保護者の方々も、あの過酷な受験準備に合格発表を乗り越えてここにいるんだなと思うと

もう戦友のような気がしました。

 

ちなみに貼り出されたクラス名簿の娘の誕生日はやはり訂正されておらず16日のまま。

学校の受付の人に言ったら

「C'est pas grave.大した事ないよ」と言われ、

「いやいや変えてください」と申し出るとメモして「やっておきますね。」と言われました。

 

その事をその場にいた親友に伝えると「知り合いなんて、名前を間違えて登録されてて、卒業までずっと訂正されなかったらしい。

一度登録するとなかなか変更できないらしいよ。」という話を聞きました。

まだ生年月日でよかったけど、そうはいかない。

私たちは滞在許可証を申請する時に子どもの学校証明が必要なのですが、その情報が間違っていると絶対にややこしい事になるのは容易に想像できます。

 

後で娘に聞いたら担任の先生に、「みんな登録間違っていたら教えてください。」と言われ

「誕生日が間違っています」

「よくある事だから大丈夫!変更しておきます。」と言われたらしい。

 

 

■いっぽう息子は。。。

私が娘の中学に行っていたので、息子は私の友人が学校初日に付き合ってくれました。

 

ヴェルサイユに戻り、娘と息子を迎えに行くと、たくさんの子どもの中からおにぎりのような息子を発見。

私を見つけると息子は嬉しそうに駆け寄ってきて

「マクシミリアンと同じクラスだったー!!!!!!」と報告してくれました。

 

息子はこの友人が一番の友達で、昨年はクラスが離れてしまって昨年はとても残念そうでした。

今日は、その友達と2人で貼り出された紙を見て、じんわり喜んだようです。

2人並んで、貼り出されているクラス分けの紙を見ながら、その友達が息子に

「ねぇ、去年同じクラスじゃなかったの覚えてる?」

「(んなこと忘れるわけないやんかー!!!)覚えてるよ。」

「そっか。」

「うん。」という微妙な始まりのテンションだったらしいのですが

途中から徐々に2人は同じクラスだという喜びを実感しテンションが上がっていったようで、

校庭に落ちていた白いトレーナーを見つけては

「おぉ!白熊が倒れている、よーしやっつけるぞー!」

「オッケー!うぉぉぉー!攻撃してきたー!!!」と遠巻きに二人でビームなどをくり出して遊んだんだと満足そうに教えてくれました。

・・・・良かったな。んで、その服どうしたの?と聞いたら「置いたまんま。」と言ってました。

拾ったれよ。と思いながらも息子の喜びが伝わってきて安堵しました。

 

毎日学校に迎えに行った時に、その日あった話をしてくれるのですが、いつもその友達とクラス違うのでちょっとしか話できなかったとか言って私も一緒に切なくなったり、娘のクラスの恋話を聞いたり、一緒になって一喜一憂してたので、私も本当に嬉しい。

  

でも、教室でそのマクシミリアンの隣の席にしようと思って移動していたら、息子だけ先生に声をかけられ

「あ、Yは小さいから前に行って。」と言われて引き離されたらしいです。

 

「んで、どのくらい前になったの?」と聞いたら

「一番前。」ってどんだけ小さいねん。

今朝、「ママ見て、僕大きくなった気がしない?」とか言われ「ほんとだよね、バカンス中大きくなったよねー。」とか言ってたのに。

あくまでも当社比だったようです。

 

まだたった1日経っただけなのに、今日の1日は大きい充足感がありました。

 

今日、息子が自分で選んだ服は、日本の体験入学用に昨年購入した白いポロシャツ。

息子曰く、これを着ると賢そうに見える気がする。と言ってました。