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人は見た目が9割をブランディングの視点から解説

人は見た目が9割

新年明けて早々、「人は見た目が9割」という話しについて考えさせられました。

 

これは容姿が美しいとかそういう問題ではなく、見た感じで人に信頼され少なくともこの人は悪いことをしなさそうという事なのですが、ブランディングデザインの観点から見ると、これは絶対に間違っていないです。

 

なぜなら、私のやっているブランディングデザインはまさに見える部分の全てをデザインすることにより人の行動を促すものだからです。

デザインは人の関心を惹きつけ、行動を促す

誰にだって好みのタイプはあるように、誰もがデザインに対しても好き嫌いはあります。

 

ブランディングデザインは、ターゲット層の好み、商品の価格帯や販売方法から、競合他社との差別化を図ります。

それは目に見えないものなので、デザインする事により目に見えるようにする事で人に伝えます。

 

その目に見えるようにする段階で、将来のお客様(ターゲット層)の好みやニーズを分析し「この商品は他とは違う」という事が伝わるデザインをする必要があります。

なので、マーケティング要素も含みながら、デザインを一から練っていきます。

 

売りたいものが商品だとしたら、競合他社と同じようなデザインや売りだと結果的に価格競争になり、その先にあるのは共倒れなので、いかに価格競争無くして選んでもらうかを考えないといけません。

コロナ禍だからこそ差別化を明確に

そこで、価格競争をせずに、商品やサービスを手にとっていただくには、目に見える部分で「サービスや商品の良さを伝えていく」事が必要になります。

 

それがブランディングデザインになります。

ただ、いただいた原稿を見栄え良くするのではなく、コンセプトの部分からお客様と一緒に考えどういったデザイン戦略をするとターゲット層の関心を惹きつける事ができるのかから一緒に考えます。

 

特に今は、コロナ禍で店に行き、実際に自分の手に取り判断する事が難しい世の中です。

 

だからこそ、自社商品やサービスの違いをデザインで明確に伝えていく必要があります。

 

私は20年ほどプロのデザイナーとして日仏で経験がありますが、少なくとも自分が知る限りでは、成功している会社はとてもこの「デザイン」の部分を大切にしています。

 

そういった勝ち続けている会社は「デザインには人を動かす力がある」事を本当に良く分かっていらっしゃいます。

コロナ禍でチャンスを掴む人の特徴

私の周りのお客様でコロナ禍だからと止まっている人はいなくて、むしろこれを機にチャンスを掴んでいる人が本当に多くいらっしゃるのは見ていて励まされます。

 

では、そういった人はコロナの影響がなかったのか?というと全然そんな事はなく、みなさん総じて打撃を受けています。

国境を越えにくくなり、ビジネスが止まったり、自分のサービスが需要がないものになったり、営業自粛になったりと本当に大変です。

 

でも、止まらない。

できる事を見つけ、進んだ先に思いがけずチャンスを掴まれています。

 

あるお客様は人と会えないからオンラインサービスにしたらそれが当たり爆発的に売れたり、またあるお客様は販売前から完売、またあるお客様はコロナにより思いがけないところから大きい仕事が舞い込んだり、こんな時期だからこそ、ダメージを受けている業界のためにイベントを企画したりと本当に力強いです。

 

みなさん、どんなに大変な時でも、良いものを作り上げたい。という意思がとても強く、だからこそとてもデザイン戦略を大切にされていました。

 

フランスでは、明日16日より、18時からの夜間外出制限です。

少なくとも15日間は続くようです。

こんな時期なので、オンライン分野での競争が加速しています。

 

直接会えないぶん、安心していただけるように、分かりやすいように、

私も自身のサイトやプロフィール写真を見直してみようかと思います。

 

 

 

Kiyomi TANAKA


パリを拠点に活動するクリエーティブディレクター&デザイナー。

日本でデザイン制作会社に勤務後、独立し日本郵政公社、帝国ホテル、JAなど大手企業や有名ホテルなどのデザインを手がける、その後、渡仏、ブランディングデザイン事務所[Fleurirdesign]設立。

ブティックやサロン、クリニックやカフェなどの立ち上げからのブランディングトータルデザインの経験も多数あります。